103 「例外修羅道」 Step06 解答例

ExceptionUtil.java

public class ExceptionUtil {

    // このメソッドは例外をスローする可能性があると宣言
    public static void riskyMethod() throws Exception {
        // 明示的に例外を発生させる
        throw new Exception("危険な処理です");
    }
}

Main.java(再掲)

public class Main {
  public static void main(String[] args) {
    try {
      ExceptionUtil.riskyMethod();
    } catch (Exception e) {
      System.out.println("エラーを受け取りました: " + e.getMessage());
    }
  }
}

解説:throws 宣言と throw 文の違い

このステップでは、例外処理の責任を呼び出し元に委ねる設計を学びます。


throws 宣言とは?

メソッドに throws を書くことで、「このメソッドは例外を投げる可能性があります」と呼び出し側に伝えます。

public void method() throws Exception {
    // 例外を投げる可能性がある
}

throw 文とは?

throw は実際に例外を発生させる文です。

throw new Exception("メッセージ");

呼び出し側の責任

throws で宣言されたメソッドを使うときは、呼び出し元で try-catch によって例外を処理する必要があります。
処理しない場合は、さらに上位へ例外を伝播させなければなりません(今回は main で完結)。


出力例

エラーを受け取りました: 危険な処理です

まとめ:このステップで学ぶべきこと

  • throws は「例外が発生しうるメソッドですよ」と呼び出し元に警告する仕組み
  • throw は実際に例外を作って投げる操作
  • 呼び出し側で try-catch することで、安全な例外処理が可能になる

103 ステップアップ問題 「例外修羅道」


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// tesh:
// 納得したフリは卒業しようぜ。ここで本物の理解を。