007 クラス (クラスの利用)011 解答例

// Calculator クラスの宣言
public class Calculator {
    // 二つの数値を保持するためのフィールド
    private double number1;
    private double number2;

    // コンストラクタ
    public Calculator(double num1, double num2) {
        this.number1 = num1;
        this.number2 = num2;
    }

    // 足し算メソッド
    public double add() {
        return number1 + number2;
    }

    // 引き算メソッド
    public double subtract() {
        return number1 - number2;
    }
}

// Main クラスの宣言
public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // Calculator クラスのインスタンスを作成(数値は適当に設定)
        Calculator myCalculator = new Calculator(15.0, 7.0);

        // 足し算を実行し結果を表示
        double additionResult = myCalculator.add();
        System.out.println("足し算の結果: " + additionResult);

        // 引き算を実行し結果を表示
        double subtractionResult = myCalculator.subtract();
        System.out.println("引き算の結果: " + subtractionResult);
    }
}

この例では、Calculator クラスが二つの数値を受け取り、足し算と引き算を行うメソッドを提供しています。そして、Main クラスで Calculator クラスを使用していくつかの計算を行い、その結果を表示しています。

クラスの利用

クラスの利用の手順:

1.クラスの宣言:

クラスを利用する前に、そのクラスがどのようなフィールドやメソッドを持っているかを知る必要があります。クラスの宣言を確認しましょう。
クラスのインスタンス化:

クラスを使用するためには、そのクラスのインスタンスを作成する必要があります。これは new キーワードを使用して行います。

ClassName objectName = new ClassName();


2.データへのアクセス:

インスタンスが持つフィールド(データ)にアクセスするには、ドット演算子 (.) を使用します。

objectName.fieldName = value;  // フィールドに値を設定
variable = objectName.fieldName;  // フィールドから値を取得


3.メソッドの呼び出し:

クラスが提供するメソッドを呼び出すには、同様にドット演算子 (.) を使用します。

objectName.methodName(arguments);  // メソッドを呼び出し

例: Personクラスの利用

まず、以下のようなPersonクラスを宣言します。

public class Person {
    private String name;
    private int age;

    // コンストラクタ
    public Person(String name, int age) {
        this.name = name;
        this.age = age;
    }

    // 年齢を取得するメソッド
    public int getAge() {
        return age;
    }

    // 名前を取得するメソッド
    public String getName() {
        return name;
    }

    // 年齢を設定するメソッド
    public void setAge(int age) {
        this.age = age;
    }

    // 情報を表示するメソッド
    public void displayInfo() {
        System.out.println("名前: " + name);
        System.out.println("年齢: " + age);
    }
}

下記はこのPersonクラスを利用する例です。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // Person クラスのインスタンスを作成
        Person person1 = new Person("Alice", 25);

        // 情報を表示
        System.out.println("初期の情報:");
        person1.displayInfo();

        // 年齢を変更
        person1.setAge(26);

        // 情報を再度表示
        System.out.println("\n変更後の情報:");
        person1.displayInfo();

        // 別の Person クラスのインスタンスを作成
        Person person2 = new Person("Bob", 30);

        // 情報を表示
        System.out.println("\n新しい Person の情報:");
        person2.displayInfo();
    }
}

この例では、Person クラスが利用されています。Person クラスのインスタンスが作成され、そのインスタンスを通じて名前や年齢の情報にアクセスし、情報を変更して表示しています。これにより、同じクラスを使いながらも異なるデータを保持できることが確認できます。

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