// Calculator クラスの宣言
public class Calculator {
// 二つの数値を保持するためのフィールド
private double number1;
private double number2;
// コンストラクタ
public Calculator(double num1, double num2) {
this.number1 = num1;
this.number2 = num2;
}
// 足し算メソッド
public double add() {
return number1 + number2;
}
// 引き算メソッド
public double subtract() {
return number1 - number2;
}
}
// Main クラスの宣言
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// Calculator クラスのインスタンスを作成(数値は適当に設定)
Calculator myCalculator = new Calculator(15.0, 7.0);
// 足し算を実行し結果を表示
double additionResult = myCalculator.add();
System.out.println("足し算の結果: " + additionResult);
// 引き算を実行し結果を表示
double subtractionResult = myCalculator.subtract();
System.out.println("引き算の結果: " + subtractionResult);
}
}
この例では、Calculator
クラスが二つの数値を受け取り、足し算と引き算を行うメソッドを提供しています。そして、Main
クラスで Calculator
クラスを使用していくつかの計算を行い、その結果を表示しています。
クラスの利用
クラスの利用の手順:
1.クラスの宣言:
クラスを利用する前に、そのクラスがどのようなフィールドやメソッドを持っているかを知る必要があります。クラスの宣言を確認しましょう。
クラスのインスタンス化:
クラスを使用するためには、そのクラスのインスタンスを作成する必要があります。これは new キーワードを使用して行います。
ClassName objectName = new ClassName();
2.データへのアクセス:
インスタンスが持つフィールド(データ)にアクセスするには、ドット演算子 (.) を使用します。
objectName.fieldName = value; // フィールドに値を設定
variable = objectName.fieldName; // フィールドから値を取得
3.メソッドの呼び出し:
クラスが提供するメソッドを呼び出すには、同様にドット演算子 (.) を使用します。
objectName.methodName(arguments); // メソッドを呼び出し
例: Personクラスの利用
まず、以下のようなPersonクラスを宣言します。
public class Person {
private String name;
private int age;
// コンストラクタ
public Person(String name, int age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
// 年齢を取得するメソッド
public int getAge() {
return age;
}
// 名前を取得するメソッド
public String getName() {
return name;
}
// 年齢を設定するメソッド
public void setAge(int age) {
this.age = age;
}
// 情報を表示するメソッド
public void displayInfo() {
System.out.println("名前: " + name);
System.out.println("年齢: " + age);
}
}
下記はこのPersonクラスを利用する例です。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// Person クラスのインスタンスを作成
Person person1 = new Person("Alice", 25);
// 情報を表示
System.out.println("初期の情報:");
person1.displayInfo();
// 年齢を変更
person1.setAge(26);
// 情報を再度表示
System.out.println("\n変更後の情報:");
person1.displayInfo();
// 別の Person クラスのインスタンスを作成
Person person2 = new Person("Bob", 30);
// 情報を表示
System.out.println("\n新しい Person の情報:");
person2.displayInfo();
}
}
この例では、Person
クラスが利用されています。Person
クラスのインスタンスが作成され、そのインスタンスを通じて名前や年齢の情報にアクセスし、情報を変更して表示しています。これにより、同じクラスを使いながらも異なるデータを保持できることが確認できます。