103 「例外修羅道」 Step05 解答例

ExceptionUtil.java

public class ExceptionUtil {

    public static void computeAndCleanup(int a, int b) {
        try {
            // 割り算を実行
            int result = a / b;
            System.out.println("計算結果: " + result);
        } catch (ArithmeticException e) {
            // ゼロ除算が発生した場合の処理
            System.out.println("エラー: ゼロによる除算です");
        } finally {
            // エラーの有無にかかわらず必ず実行される
            System.out.println("終了処理を実行しました");
        }
    }
}

解説:finally ブロックの基本

このステップでは、finally ブロックの役割と使い方を学びます。


finally とは?

try-catch-finally 構文における finally は、例外の発生に関係なく、最後に必ず実行されるブロックです。
ファイルを閉じる、接続を切る、ログを出力する、などの「後始末処理」でよく使われます。


出力例(テストコードによる結果)

computeAndCleanup(20, 5);
// → 計算結果: 4
// → 終了処理を実行しました

computeAndCleanup(10, 0);
// → エラー: ゼロによる除算です
// → 終了処理を実行しました

注意点

  • finally ブロックは、return が呼ばれても実行される
  • System.exit() を呼び出した場合などは例外的に実行されない

まとめ:このステップで学ぶべきこと

  • finally を使えば、例外が起きても後始末を漏らさないコードが書ける
  • 例外処理は「異常系の対処」だけでなく、「正常に終了させるための構造」でもある

103 ステップアップ問題 「例外修羅道」


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// tesh:
// 不安の種は、今つぶすのが正解。解説あるから。