019 例外と例外処理（例外の伝播と再スロー） 017 解答例

public class RethrowExample {
    public static void main(String[] args) {
        try {
            performOperation();
        } catch (CustomException e) {
            System.out.println("メインメソッド: " + e.getMessage());
        }
    }

    static void performOperation() throws CustomException {
        try {
            // 何らかの操作を試みる
        } catch (Exception e) {
            // CustomExceptionに変換して再スローするコードを追加

            // エラーメッセージの生成
            String errorMessage = "performOperation メソッド内でエラーが発生しました";

            // CustomExceptionオブジェクトの作成
            CustomException customException = new CustomException(errorMessage, e);

            // 新しく生成した CustomException を再スロー
            throw customException;
        }
    }
}

class CustomException extends Exception {
    // カスタム例外クラスの宣言

    // コンストラクタにエラーメッセージと元の例外を渡す
    public CustomException(String message, Throwable cause) {
        super(message, cause);
    }
}

このプログラムは、performOperation メソッド内で例外が発生した場合に、それを CustomException に変換して再スローする例を示しています。これは「例外の再スロー」の一例です。

catch (Exception e) ブロック: このブロックでは、何らかの操作を試みる中で例外が発生した場合に実行されます。この例外は Exception 型の変数 e に捕捉されます。
String errorMessage = "performOperation メソッド内でエラーが発生しました";: エラーメッセージの生成です。このメッセージは CustomException のコンストラクタに渡されます。
CustomException customException = new CustomException(errorMessage, e);: 新しい CustomException オブジェクトを生成します。この際、先ほど生成したエラーメッセージと元の例外 e をコンストラクタに渡します。
throw customException;: 生成した CustomException を再スローします。これにより、元の例外が CustomException に変換され、CustomException が呼び出し元に伝播されます。

このようにすることで、performOperation メソッドを呼び出す側で CustomException を捕捉することができます。

再スロー

「再スロー」（rethrow）は、例外をキャッチしてそれを直接処理せず、再びスローすることを指します。これは通常、例外の種類を変更したり、例外の情報を追加したりする場合に使用されます。以下に、提供されたプログラムの「再スロー」についての解説を示します。

static void performOperation() throws CustomException {
    try {
        // 何らかの操作を試みる
    } catch (Exception e) {
        // CustomExceptionに変換して再スローするコードを追加

        // エラーメッセージの生成
        String errorMessage = "performOperation メソッド内でエラーが発生しました";

        // CustomExceptionオブジェクトの作成
        CustomException customException = new CustomException(errorMessage, e);

        // 新しく生成した CustomException を再スロー
        throw customException;
    }
}

この performOperation メソッドでは、以下の手順に従って再スローが行われています：

try ブロック内で何らかの操作が行われています。この操作で例外が発生する可能性があります。
catch (Exception e) ブロック: 例外が発生した場合、このブロックが実行されます。Exception 型の変数 e で例外を捕捉します。
String errorMessage = "performOperation メソッド内でエラーが発生しました";: エラーメッセージを生成します。このメッセージは CustomException のコンストラクタに渡されます。
CustomException customException = new CustomException(errorMessage, e);: 新しい CustomException オブジェクトを生成します。エラーメッセージと元の例外 e がコンストラクタに渡されます。
throw customException;: 生成した CustomException を再スローします。これにより、元の例外が CustomException に変換され、呼び出し元に伝播されます。