006 繰り返し(do〜while文) 016 解答例

public class DoWhileExample {
    public static void main(String[] args) {
        // 初期化
        int count = 1;

        // do-while文
        do {
            // ループ本体: countを表示
            System.out.println(count);

            // 変数の更新: countをインクリメント
            count++;
        } while (count <= 10);
    }
}

このプログラムでは、count を1で初期化し、do-while文を使用して1から10までの整数を表示しています。do ブロック内では、まずループ本体を実行し、その後に条件 while (count <= 10) を評価しています。条件が真であれば繰り返し、偽であればループを終了します。これにより、1から10までの整数が順番に表示されます。

do〜while文


do-while文は、プログラムがある条件を満たす限り、繰り返し処理を行うためのループ構造です。do-while文は、条件の評価がループの後に行われるという点で、他のループ構造と異なります。do-while文の基本的な構造は以下の通りです。

do {
    // ループ本体
    // 条件が真の場合に実行される処理
} while (条件式);

基本的な要素は次のとおりです:

  • doブロック:
    • do ブロック内にはループ本体があります。このブロック内の処理がまず実行されます。
    • ループ本体の処理が実行された後に条件の評価が行われます。
  • 条件式:
    • while キーワードの後に続く条件式が、ループが続行されるかどうかを判断します。
    • 条件が真の場合、ループが再度実行されます。

do-while文は、少なくとも一度はループ本体を実行するため、条件が最初から偽であっても、最初の1回は実行されます。

以下は、do-while文を使用して1から5までの整数を表示する簡単な例です。

public class DoWhileExample {
    public static void main(String[] args) {
        int count = 1;

        do {
            System.out.println(count);
            count++;
        } while (count <= 5);
    }
}

このプログラムは1から5までの整数を表示します。最初にdoブロックが実行され、その後に条件式が評価されています。条件が真の場合はループが再度実行され、条件が偽の場合はループから抜け出されます。

while文とdo-while文の使い分け

do-while 文と while 文は、どちらもループを制御するためのJavaの制御構造ですが、使用する際にはいくつかの違いを考慮する必要があります。以下は、do-while 文と while 文の使い分けに関するポイントです。

do-while 文の特徴:

  1. 最低1回の実行:
    • do-while 文は、最初にループ本体を実行し、その後に条件を評価します。これにより、ループ本体が最低でも1回は実行されることが保証されます。
  2. 条件評価のタイミング:
    • 条件の評価がループの最後に行われるため、ループ内の処理が少なくとも1回は実行される必要がある場合に適しています。
int count = 1;
do {
    System.out.println(count);
    count++;
} while (count <= 5);

while 文の特徴:

  1. 条件評価が先行:
    • while 文では、最初に条件を評価してからループ本体が実行されます。条件が最初から偽であれば、一度も実行されません。
  2. 条件が真でない場合:
    • 条件が最初から偽である場合、while 文は一度も実行されずに終了します。
int count = 1;
while (count <= 5) {
    System.out.println(count);
    count++;
}

どちらを選ぶべきか?

  • 最低1回の実行が必要な場合:
    • do-while 文は最低1回の実行が必要な場合に適しています。
  • 条件が最初から偽である場合に終了する場合:
    • while 文は、条件が最初から偽である場合にループが一度も実行されないようにする場合に適しています。

選択は状況によりますので、具体的なケースにおいてどちらが適しているかを検討することが重要です。

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